煎茶に「旬(新茶の時期)」があるように、抹茶にも「旬(新茶の時期)」があります。

意外に知られていませんが、抹茶の「旬(新茶の時期)」は秋

11月の、茶道の「お点前」が「風炉」から「炉」へとかわるころです。

ではなぜ、他のお茶と同じように「夏も近づく八十八夜」が新茶の時期ではないのでしょうか?

今回はそのあたりをご紹介してみたいと思います!

 

抹茶の旬(新茶の時期)はいつ?

まぎらわしいことを言いますが…

抹茶の原料となる「碾茶てんちゃ」の摘採てきさい時期、つまり、お茶の葉を摘む時期は他の煎茶と「同じ」、立春から数えて八十八日目の5月初旬

ちょうどゴールデンウィーク真っ只中なので、あちこちのお茶園などでは「お茶摘み体験イベント」が開催されることも多い時期です。

チャノキの新芽の部分を手や機械で摘み取り、蒸したり揉んだりを繰り返し、碾茶以外のお茶の葉は、そのまま製茶の工程を経てパッケージに詰められ、その年の「新茶」として店頭に並ぶことになります。

ところが!

抹茶の旬(新茶の時期)はその半年も後の、秋も深まる11月なのです!!

抹茶の旬(新茶の時期)が11月なのはエイジングのため

「碾茶」の摘採時期は他のお茶と同じ、と言いました。

でも実は、普通の煎茶と碾茶では「育て方」から違います

「覆い下栽培」といって、碾茶を育てる茶園全体に覆いをし、極力日光を避けて生育します。

また碾茶は機械では摘採せず、「一芯二葉」あるいは「一芯三葉」と呼ばれるチャノキの新芽の部分をひとつひとつ丁寧に摘み取り、「碾茶炉」に通して乾燥させます。

揉まないで乾燥させるので、出来上がった碾茶の見た目は大きな青のりみたいです。

しかも香りも青のりそっくり!!(笑)

ところが残念なことに、この新茶で出来上がったばかりの碾茶を抹茶にすると味がキツイのだそうです。

そこで、この出来上がった「碾茶」は一旦、茶壷ちゃつぼ茶櫃ちゃびつ密閉され、一夏を越すことになります。

追熟、というかエイジングですね。

なので!

抹茶の新茶は半年後の「秋」になる、というわけです。

抹茶の新茶を祝う茶事「口切り」

茶道に「口切りの茶事」というのがあります。

11月になり、「風炉」を片付けて「炉」を開く

寝かせておいた碾茶の壷の封を切り、茶臼で挽いて、その年初の抹茶をいただく。

いやぁ~めでたいね!美味しいね!

ということで「茶人の正月」とも呼ばれます。

茶事の中でもひときわ格式が高く、この茶事に呼ばれることは本当に誉れなことです。

しかし、お茶事には呼ばれないまでも、この時期、お茶専門店に出回る抹茶は新物が多いので、ご興味のある方はぜひ、試してみられてはいかがでしょうか?

まとめ

今回は、抹茶の旬はいつ?新茶の時期は八十八夜から半年寝かせた秋も深まる11月!と題して、

  • 抹茶にもがある。
  • 抹茶の新茶の時期は夏も近付く八十八夜ではなく、その半年後秋も深まる11月である。

ということについてご紹介しました。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました!!