先日、大寄せのお茶会の裏方のお手伝いをした時、お若い方が茶道具箱紐真田紐結ぶのにご苦労なさってらしたので、おせっかいながらお手伝いをさせていただきました。

実は、この箱紐の結び方にも決まりがちゃんとあるんですよ。

決まりがあるのにも、理由があります。

昔々はこの真田紐結び方を難しくすることによって「一度解いたら戻せない」=部外者に手出しさせない、という意味合いがあったようです。

またこの真田紐は、家紋のような役割を果たす場合もあって、見る方が見ると、「ああこれは、〇〇のものやな。」と分かるといい、あるいは、「箱と紐が合ってない=贋物がんぶつ(にせもの)」と判断する事もあったのだそうです。

今回は茶道具を収納する代表的な3種類の箱について、ひとつひとつ画像を使って箱紐の結び方ご紹介、また真田紐とよく似た組紐との違いについても画像を使って分かりやすくご紹介します!

 

茶道具を収納する箱紐の結び方の種類は主に3種類!

四方掛け(よほうがけ)

四方右掛け(表千家)

  1. 紐全長の真ん中が、蓋の中心に来るようL字型におきます。
  2. 正面(手前)の紐をL字にかけるように上から通し、端は左上に置いておきます。
  3. 左側面の紐をL字にかけるように上から通し、端は右下に置いておきます。
  4. 右下に出して置いた紐を左上に折り上げます。
  5. 左上の紐を折り上げた紐の上の上から手前におろします。
  6. 折り上げた紐の下からくぐらせるようにして通し結びます。
  7. ほどけないようにしっかり結び、形を整えて、出来上がりです。

紐全長の真ん中が、蓋の中心に来るようL字型におきます。

正面(手前)の紐をL字にかけるように上から通し、端は左上に置いておきます。

左側面の紐をL字にかけるように上から通し、端は右下に置いておきます。

右下に出して置いた紐を左上に折り上げます。

左上の紐を折り上げた紐の上の上から手前におろします。

折り上げた紐の下からくぐらせるようにして通し結びます。

ほどけないようにしっかり結び、形を整えて、出来上がりです。

四方左掛け(裏千家)

  1. 紐全長の真ん中が、蓋の中心に来るよう逆L字型におきます。
  2. 正面(手前)の紐をL字にかけるように上から通し、端は右上に置いておきます。
  3. 右側面の紐をL字にかけるように上から通し、端は左下に置いておきます。
  4. 左下に出して置いた紐を右上に折り上げます。
  5. 右上の紐を折り上げた紐の上の上から手前におろします。
  6. 折り上げた紐の下からくぐらせるようにして通し結びます。
  7. ほどけないようにしっかり結び、形を整えて、出来上がりです。

紐全長の真ん中が、蓋の中心に来るよう逆L字型におきます。

正面(手前)の紐を逆L字にかけるように上から通し、端は右上に置いておきます。

右側面の紐を逆L字にかけるように上から通し、端は左下に置いておきます。

左下に出して置いた紐を右上に折り上げます。

右上の紐を折り上げた紐の上の上から手前におろします。

折り上げた紐の下からくぐらせるようにして通し結びます。

ほどけないようにしっかり結び、形を整えて、出来上がりです。

つづら掛け

長方形の箱に使う結び方です。

  1. 紐全長の真ん中が、蓋の対角線中心に来るようにV字におきます。
  2. 右側面から上の紐をV字に上から通し、下におろします。
  3. 右側面から下の紐をV字に上から通し、上に出します。
  4. 下の紐を折り上げ、右におきます。
  5. 上の紐を、折り上げた紐の下から通して結びます。
  6. しっかり結び、形を整えたら、出来上がりです。

紐全長の真ん中が、蓋の対角線中心に来るようにV字におきます。

右側面から上の紐をV字に上から通し、下におろします。

右側面から下の紐をV字に上から通し、上に出します。

下の紐を折り上げ、右におきます。

上の紐を、折り上げた紐の下から通して結びます。

しっかり結び、形を整えたら、出来上がりです。

胴紐(胴掛け)

軽量な道具を入れ、重ねる事を前提に上に結び目を作らない結び方です。

  1. 左右に紐をおきます。
  2. 右の紐を左にかけます。
  3. 右からかけた紐の端を直角に曲げ、左手の指で抑えます。
  4. 直角に曲げた部分を抑え込むように、左の紐を右へ添うように渡します。
  5. 右へ渡した紐の端を直角に折り曲げ、最初の紐に通します。
  6. 形を整えて、出来上がりです。

左右に紐をおきます。

右の紐を左にかけます。

右からかけた紐の端を直角に曲げ、左手の指で抑えます。

直角に曲げた部分を抑え込むように、左の紐を右へ添うように渡します。

右へ渡した紐の端を直角に折り曲げ、最初の紐に通します。

形を整えて、出来上がりです。

結んで使う事もあります。

 

真田紐と組紐の違いとは?

真田紐

真田紐(絛紐さなだひもとも)は、縦糸と横糸がある、機織はたおりで織った平たく幅の狭い織物の紐です。

一重織りと袋織りがあり、元々は刀や鎧兜の緒などに使われていたものを千利休が茶道具の箱紐に使い始めたとされています。

組紐

組紐は、3つ以上の糸の束を交互に組んでいくことで出来上がる紐です。

角打ち、丸打ち、平打ちなどがあり、帯締めなどが一般的ですね。

平安時代の飾りがゴテゴテついていた甲冑にも用いられていました。

違い

「織る真田紐」「組む組紐」。

一番の違いは、真田紐は織物で伸縮性がない。

組み紐は斜めに組んで行くので伸縮性が高い。

桐箱について

利休型(四方桟よほうさん)。お茶碗を入れる桐箱のほとんどがこの形です。板状の乗せ蓋を開けた時、蓋の裏の四方に桟がついています。

蓋(表面)

天板の柾目まさめは垂直方向に見ます。左側から右へ行くに従って柾目の幅が太くなります。

蓋(裏面)

蓋の裏面には四方に桟がついています。

正面

側板の断面が見える面が正面です。

側面

正面と明らかに違いますね。

まとめ

今回は、茶碗を入れる箱紐の結び方と種類を分かりやすく紹介!真田紐と組紐の違いは?と題して茶碗を入れる桐箱箱紐の結び方について、結び方の種類結び方、また似ているけど全く違う真田紐組紐についても画像を使ってご紹介いたしました。

茶道具のみならず、掛け軸や壺など骨董品にふれる機会がある時は、ぜひ箱や箱紐についてもじっくり見てみてください、「これは左掛けだなぁ」とか「これがつづら結びかぁ!」と分かって面白いですよ。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました!!